電子メールの改善すべき課題
電子メールの世界では、他人になりすましてメッセージを発信するといったことが容易にできてしまう。
受領確認についても、決して十分とはいえない。
電子メールにも、改善すべき課題はまだまだ多いのである。
ただ、そうした欠点を割り引いて考えても、電子メールの利用価値は非常に大きい。
特に米国では、国内時差や地理的広がりを克服する目的もあって、ビジネスの場における電子メールの利用が推進されてきた。
世界最大のシステム・インテグレーター、EDS(エレクトロニック・データ・システムズ)はその象徴的な事例といえるだろう。システム・インテグレーターという仕事の性質上、同社の社員は客先で仕事をすることが多く、上司と部下が1カ月に2~3回しか顔を合わせないというケースも珍しくない。マシスによると、EDSは世界41力国で事業を展開し、国内外の顧客数が約8000社にのぼることを考えると、社員同士の関係が希薄になるのも当然のことと思われる。多くの社員が時間的、地理的に隔絶された環境にいる状況では、従来型のコミュニケーション手段は無力であるケースが多い。
結局のところ、いちばん信頼性が高いコミュニケーション手段は電子メールである、という結論に落ち着く。